夜間頻尿とは何か?

夜間にトイレのために起きてしまう症状を夜間頻尿と言います。人の身体は眠りにつくと尿を作る働きが抑制されます。そのため朝まで尿意を感じることなく眠っていられるのです。

しかし、夜間頻尿の人は何らかの理由により、尿意を感じ排尿のために起きてしまうのです。

夜間頻尿の原因としては昼間頻尿と同様に、多尿、過活動膀胱、睡眠障害などが挙げられますが、夜間頻尿特有の原因もあり、思わぬ疾患が隠れているケースもあります。

夜間頻尿の原因として、下半身のむくみがあります。むくみは立ち仕事をしている人や、同じ姿勢を取り続ける人、運動不足の人などに多い症状です。むくみはその部分に大量の水分がたまっている状態です。

夜に横になったときにその水分が上半身に流れ込み、体内の水分量が多くなるため、尿が大量に作られてしまうのです。適度に運動したり、ストレッチなどで身体を動かしたりすることで症状が改善されるケースもあります。

また、頻尿の症状を抱えている人は臀部や腹部、下腿部などが凝っているケースが多いようです。これらの箇所が凝ることで、骨盤底筋が引っ張られてしまい、尿道口が緩み頻尿の症状が出るのです。

そのため、整体を受けることで頻尿が改善するケースもあります。

また、心筋梗塞や狭心症などといった心臓の病気が原因で夜間頻尿の症状が出る場合があります。これらの心臓の病気になると、心臓のポンプ機能が低下してしまいます。

すると血液が心臓に戻りにくくなり下半身にたまった状態となります。夜になって横になると一気に血液が心臓に戻り、腎臓へと流れ込むため大量の尿がつくられるのです。

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夜間頻尿と死亡率の関係

夜間頻尿は50代の半数以上の人が抱えている症状です。しかし、高齢になるとトイレが近くなるのは当たり前だと諦めてしまい、治療のために病院を受診する人はあまりないというのが現状のようです。

しかし、夜間頻尿を治療せずに放置してしまうと、思いがけない悪影響が及ぶ恐れがあります。

アメリカの泌尿器科学会で次のような研究結果が報告されています。日本人の70歳以上の男女を対象に夜間の排尿回数と死亡率について研究したところ、夜間の排尿回数0~1回の人の死亡率を1とすると、2回の人は1.6倍、3回の人は2.3倍、4回以上の人は3.6倍になるという研究結果が出たのです。

夜間頻尿が死亡率の上昇に結び付く理由としては、慢性的な睡眠不足になることで、注意力が散漫となり怪我や事故にあいやすいということがあります。

また、寝ぼけた状態でトイレに行くこともあり、転倒などで怪我をするケースもあるようです。

また、夜間頻尿の裏には脳卒中やパーキンソン病などといった重大な疾患が隠れている場合もあるのです。たかが頻尿と思わず専門医の診察を受けるべきでしょう。

夜間頻尿の対策

夜間頻尿の有効な対策として、夕方以降の水分摂取量を減らすことが挙げられます。同じく夕方以降はカフェインを摂取しないようにすることも効果的です。

また、夕食の際には利尿作用のある食塩はあまり摂取しないようにしょう。下半身がむくみやすい人は日頃からマッサージなどをしてほぐしておくことも大切です。

また、医療機関で抗コリン系の薬剤を処方してもらい服用することで、膀胱の過剰な収縮を防ぎ頻繁な尿意を抑制することができます。そのほか、生活習慣を改善することで夜中にトイレに起きることが少なくなるというケースもあるようです。

日中に適度な運動をしたり、眠りにつく前に身体を温めたりすると快眠に繋がり、夜間頻尿の症状が抑えられるケースもあります。

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