あさイチで放送された「トイレが近い原因・頻尿」について

2013年02月05日(火)放送のNHK総合テレビ『あさイチ』の番組内容をまとめました。

テーマは「スゴ技Q スッキリ解消!おしっこの悩み」です。

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最大の悩み、頻尿への対策

泌尿器の悩みは、40代以降になると増えてくる問題です。また、最近は、10代や20代でも頻尿に悩んでいる人が増えています。番組でおしっこにまつわるアンケートを実施したところ、およそ3割の人が何らかの悩みを抱えていることが分かりました。

中でも最も多いのが“頻尿”の悩みです。昼間だけではなく、夜寝ている時に強い尿意に襲われる人もいます。

日本大学医学部附属板橋病院の高橋悟主任教授は、自分が頻尿だと思ったら、排尿の状況を詳しく把握するために、まず排尿日誌をつけることを提案しておられます。

その日誌に排尿した時間や量、尿意の有無や水分摂取量などを記録することによって、自分の排尿の状態を正確に知ることができます。

尿の量を測るには、ペットボトルを半分に切って、料理用の軽量カップで量を測った水をそのペットボトルに注ぎ、水面の高さでマジックペンで線を引き、目盛りをふった容器を作って、そこにおしっこを入れて測れば、測りやすいです。

もちろん、その料理用軽量カップを使っても良いですが…。

成人の1回の平均的な排尿量は200~400mlで、1日の平均的な排尿回数は5~8回程度です。これと比べて、1回の排尿量が少なく、1日の排尿回数が多ければ、“過活動ぼうこう”と診断されます。

この症状の改善には、まずぼうこうの過敏な活動を弱める薬を飲み、尿意を和らげます。ぼうこうは筋肉で出来た袋であり、尿が溜まると伸びて容量を大きくしますが、通常は半分位まで尿が溜まると脳に信号を送るので、尿意を感じることになります。

もしその時、トイレに行けないようであれば、脳は、我慢するよう指示を送り、尿道の筋肉が締まりますが、排尿するよう信号を送れば、尿道の筋肉が緩み尿が出ます。

しかし、過活動ぼうこうにかかっていると、少量の尿が溜まっただけで脳に信号が送られ、強い尿意を感じます。さらに、ぼうこうの筋肉が勝手に収縮して、突然我慢できないほどの尿意を感じることもあります。

ですから、おしっこに支配されるのではなく、自分でおしっこを支配するべく、ぼうこうの活動を抑える薬を飲むわけです。

高橋悟主任教授は、それに加えて、ぼうこうに本来の大きさを取り戻させるために、おしっこを我慢すること、つまり、“ぼうこう訓練”というトレーニングを勧めておられます。

まず、尿意を感じたら、尿道や肛門に力を入れてグーッと我慢します。辛くなってきたら、別のことを考えたり、ゆっくり深呼吸したりして、気を紛らせます。次第に尿意が和らぎ、同時にぼうこうの筋肉が緩んで容量が大きくなります。

これを繰り返すことで少しずつぼうこうが本来の大きさを取り戻します。我慢する時間を、5分、10分、と少しずつ延ばし、最終的には2時間を目指します。

夜間頻尿の原因と対策

夜の頻尿には、どういう対策を取れるでしょうか?高橋悟主任教授は、夜間頻尿の原因の一つが立ち仕事であることを指摘されました。

立ち仕事を続けると、重力によって下半身に水分が溜まり、脚がむくみます。夜、横になると、脚に溜まっていたその水分が、静脈を通って上半身に、そして心臓に流れていきます。

すると、心臓は、体内の水分量が多い、と判断し、余分な水分を排出するように指令を出します。そのため、水分がどんどん尿としてぼうこうに溜まり、寝ていても尿意を催してしまいます。これが夜間頻尿です。

ですから、夜間頻尿は、脚を上げることが解消につながります。運動生態学を研究する国士舘大学の須藤明治教授は、夜の頻尿を解消するある運動を開発されました。

夜間頻尿を克服するためには、脚に溜まった余分な水分を、夜寝る前に取り除く必要があります。そのために、まず脚の下にクッションを置きます。

この時、膝の位置を心臓より少し高くするのがポイントです。脚に溜まった水分を、ゆっくりと上半身に流すためです。この姿勢をおよそ30分間保ちます。

その間に、水分をより効率的に流すために、足首を前後に20回曲げ伸ばしする運動を加えます。これによって、脚の血行が良くなり、水分が静脈を通ってスムーズに送られるようになります。

なお、おしっこがぼうこうに溜まるまで、約3時間かかるので、この運動は、就寝直前ではなく、就寝の3時間前に行う、というのも一つの鍵です。

第2の悩み、“ニオイ”の原因と対策

番組が行なったおしっこにまつわるアンケートで、頻尿に次いで多かった悩みは“ニオイ”でした。泌尿器科医の関口由紀氏によると、尿の“ニオイ”は前の食事の影響が大きく、アルコールやにんにくなど臭いの強いものを食べるとおしっこも臭くなる、とのこと。

下着に付着した尿の中で繁殖した雑菌による“ニオイ”が臭う場合もあります。とりわけ、おしっこをした時に、ツンとした臭いや痛みを感じた場合は要注意です。ぼうこう炎かも知れません。

しかし、関口由紀氏は、クランベリージュースを飲むことを勧められました。クランベリーに含まれているキナ酸が体内で代謝されて馬尿酸に変わり、尿をアルカリ性から酸性に近付けることによって、細菌の繁殖が抑えられるため、ぼうこう炎の予防や“ニオイ”の軽減になるからです。

アメリカで高齢女性153人にクランベリージュースを飲んでもらい、実験を行ったところ、ぼうこう炎の発症リスクが42%も低下した、との報告も紹介されています。

ぼうこう炎の他の予防方法としては、冷えがぼうこうの血流に悪影響を及ぼすので、腰から下を冷やさないこと、さらには、性交渉の後には必ずトイレに行くこと、などがあります。

尿培養で耐性菌にも対策

東京女子医科大学東医療センターの巴ひかる教授は、尿の培養について説明されました。尿の培養とは、尿の中にいる細菌を培養して、その種類を詳しく調べる検査です。

最近では、抗生物質が普及したことによって、様々な抗菌薬への抵抗力が出来て、強くなってしまっている耐性菌という菌がいます。

しかし、尿培養によって、そうした細菌を特定することができれば、その菌に合った薬を改めて出し直すことが出来るのです。

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