ウォーキングなどの適度な運動を取り入れよう!

ウォーキングなどの運動も、様々な点で頻尿と関係があります。

ここでは、そのことについて、一つ一つ関係性を取り上げて考えます。

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ウォーキングなどの運動は、肥満の予防・解消になり、頻尿対策になる

まず、ウォーキングなどの有酸素運動の脂肪燃焼、肥満予防・解消の働きが、頻尿の予防・解消につながる、という点です。

ウォーキングやエアロビクス、ダンス、スクワット、サイクリング、ゆっくりした水泳などのように、筋肉に継続的に弱い力が掛かり続けるような運動は、エネルギー源として体内に蓄えられている体脂肪を燃焼させて使うので、燃料として酸素を必要とします。このような運動を、「有酸素運動」といいます。

それに対して、瞬間的に強い力を必要とするきつく激しい運動は、十分に酸素を取り込むことができない状態で行なわれることになるので、体脂肪を燃焼させて使うのではなく、酸素が無くてもすぐにエネルギーを放出できるグリコーゲンなどの糖質を筋肉に貯めておいて、それをエネルギー源として使います。このような運動を、「無酸素運動」といいます。

有酸素運動ならば、体脂肪を燃焼、消費して減らすことになるので、肥満の予防や解消になり、ダイエットになるわけです。

そして、肥満であれば、蓄積したお腹の脂肪が膀胱にのしかかるので、膀胱を圧迫する腹圧を強くすることになり、膀胱の容量を小さくして頻尿を招くことにもなります。ですが、有酸素運動で体脂肪を燃焼していれば、そういう事態を引き起こすこと無く、頻尿を避けることが出来るのです。

ただし、有酸素運動と言われる運動をしても、頑張り過ぎると、呼吸が速く浅くなってしまい、体脂肪を燃焼するのに必要なだけの酸素が取り込まれず、筋肉に貯めておいたグリコーゲンなどの糖質を使うことになり、無酸素運動になってしまいます。ですから、無理しない程度のウォーキングくらいがちょうど良いことになります。

また、逆に、有酸素運動でも短時間で終えてしまえば、血液の中の脂肪分を使うだけで終わってしまい、皮下脂肪や内臓脂肪は消費されないことになるので、肥満の予防や解消の意味では、大して意味が無いことになってしまいます。その時間の目安は、運動を始めてから大体20分後です。

とは言え、無酸素運動も、実は、長い目で見ると、肥満の予防・解消、ひいては頻尿の予防・解消に有効なのです。と言うのは、無酸素運動で筋肉を鍛え、増やすと、生きているだけで消費するエネルギー量(基礎代謝量)が増え、常時体脂肪を消費し、燃焼しやすい体質になるからです。

そして、有酸素運動をする時の体脂肪の燃焼効率が高まり、肥満になりにくくなるのです。

さらに、ふくらはぎの筋肉が鍛えられれば、後述するように脚がむくみにくくなり、夜間頻尿の予防・解消になりますし、背筋と大臀筋を鍛えることが出来れば、これも後述するように骨盤底筋を鍛える意義が増し加わり、この点でも頻尿に有効と言えます。

ですから、肥満の予防・解消が、頻尿の予防・解消につながる、という意味では、有酸素運動も無酸素運動も効果がある、ということになります。両方の運動をバランス良く出来れば、一番良い、と言えます。

ウォーキングは、ふくらはぎの筋肉を鍛えて、脚のむくみを解消し、夜間頻尿対策に

ウォーキングは、先に少し触れたように、ふくらはぎの筋肉を鍛えることによって、脚のむくみを解消することになり、夜間頻尿の予防・解消につながっています。

ふくらはぎの筋肉を鍛えると脚のむくみの解消になる、というのは、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割をして、脚に水分が溜まらないようにしているからです。

そして、脚のむくみを解消することが夜間頻尿の予防・解消につながる、というのは、むくんで脚に水分が溜まっていると、寝ている間に大血管や心臓に戻され、それが腎臓から尿として排泄されるので、夜間の尿量を増やし、刺激で目が覚めることになるからです。

その意味では、一日の終わりに近い夕方以降のウォーキングの方が、一日の間に脚に溜まった水分を上に戻し、寝るまでの間に排尿できることになるので、一層効果的です。

寝る数時間前に風呂に浸かる意義も、温かくして血行を良くすることであり、同じです。

そういうわけで、ウォーキングをして、ふくらはぎの筋肉を鍛え、脚のむくみを解消することは、夜間頻尿対策になっているのです。

ウォーキングは、骨盤底筋群を鍛えて、頻尿対策になる

さらに、ウォーキングは、骨盤やその周りの筋肉・靭帯を的確に動かして調整し、ひいては骨盤底筋群を鍛えることにもなるので、頻尿の解消に効果があります。

頻尿対策において、骨盤底筋群を鍛えることの重要性は、どんなに強調しても強調し過ぎることはありません。

骨盤底筋群は、直腸、膀胱、尿道、子宮など、下腹部の内臓が下がってこないように支えているわけですが、これが鍛えられず、衰えて緩むと、それらの臓器を支えることが出来なくなり、下がってきた臓器が膀胱を圧迫して、頻尿などの尿トラブルを起こすことになります。

特に女性の骨盤底筋群は、出産しやすい柔軟な構造になっている上に、妊娠、出産、閉経などの経験によって不可避的に傷むので、鍛えることが極めて重要です。

ウォーキングは、これらの役割を果たすのに十分な運動です。そして、正しい姿勢で意識的に歩けば、背筋と大臀筋をも鍛えることが出来、そうなると、前述したように、骨盤底筋だけを鍛えるよりも一層頻尿に効くことになります。

頻尿対策と健康維持のために、ウォーキングはいかがですか?

加えて、特にウォーキングは、脚の筋肉だけではなく、身体の筋肉の60~80%を動かす全身運動です。内臓の機能を活性化し、血行も良くします。

また、重心移動のバランスを取りながらの二足歩行は、全身の神経を活性化します。骨粗鬆症、動脈硬化、メタボリックシンドローム、うつ病、認知症などの予防にも効果があります。

このように、良いことずくめのウォーキングです。頻尿対策はもちろん、全身の健康のために、是非ともウォーキングをお勧めしたい、と思います。

因みに、「歩く」と言えば、史上初の日本全土の実測地図『大日本沿海輿地全図』を完成させたことで知られる伊能忠敬。

彼は、55歳から71歳までの足掛け17年間で約9000里、約36,000kmも歩いたのだそうです。そこまでとはいかなくても、先人を思いながらウォーキングを楽しむのはいかがですか?

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