膀胱の排尿筋が過剰に収縮してしまう過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは、膀胱の機能障害などによって、体内に尿を十分にためることが出来なくなる疾患です。頻繁に起こる尿意や、突然の激しい尿意などを日常的に感じている場合は過活動膀胱である可能性があります。

過活動膀胱の患者は日本に約810万人存在すると言われています。特に高齢者の患者が多く、70歳以上では30%程度の人がこの病気にかかっているという報告もあります。

過活動膀胱の主な症状として、突然の強い尿意に襲われる「尿意切迫感」、1日に8回以上の排尿がある「頻尿」、突然起こる尿意を我慢することが出来ずに失禁してしまう「切迫性尿失禁」、睡眠中に排尿のため1回以上起きる「夜間頻尿」などがあります。

こういった症状は、膀胱内に尿が十分に溜まっていないにも関わらず、膀胱が過敏に働き収縮することで起こると言われています。

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腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の違い

過活動膀胱の症状の一つに「尿もれ」がありますが、「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」の二つに大別することが出来ます。「腹圧性尿失禁」は、腹部に圧力がかかった時に尿がもれてしまう状態をいいます。

主に「立ち上がった瞬間」「重い物を持ち上げた時」「咳やくしゃみをした時」「笑った時」などに尿がもれてしまいます。

「腹圧性尿失禁」は症状を持つ人の90%が出産経験者であると言われています。妊娠・出産を経て尿道の周りの筋肉やじん帯が緩むことが原因であるようです。

また、加齢によって骨盤底支持力が低下したり、女性ホルモンの分泌が減少したりすることで症状が現れることもあります。

「腹圧性尿失禁」が進行すると、速足で歩いたり、階段を普通に上ったり下りたりといった些細な刺激でも反応して尿がもれてしまうこともあります。骨盤の底部を鍛えることで症状を改善させることが出来ると言われています。

「切迫性尿失禁」は突然、我慢できないほどの強い尿意が起きて、トイレが間に合わず尿がもれてしまう状態をいいます。

尿意が現れるパターンとしては、「冷たい水に触れたとき」「流水音を聞いたとき」「トイレでファスナーに手がかかった瞬間」「トイレのドアノブに手がかかった瞬間」などです。トイレに関連する動きや、排尿をイメージする動作などがきっかけとなり、条件反射的に尿意が現れるのです。

本来尿は、脳の指令をうけて排出されます。ところが、「切迫性尿失禁」は脳が合図を出す前に、勝手に膀胱が収縮して尿道を押し広げるため、尿が出てしまうのです。

「切迫性尿失禁」は膀胱炎や尿道炎、尿路結石などが原因で起こると言われています。「切迫性尿失禁」の症状の改善法としては、尿意を感じても膀胱内に尿がある程度溜まるまではトイレに行くのを我慢するトイレトレーニングが有効であると言われています。

頻尿のパターンについて

一口に頻尿といっても症状が発生する時間帯や要因など、いくつかのパターンがあり、以下のように分類することできます。

【夜間頻尿】
昼間の排尿の回数は5回程度と正常ではあるが、就寝時に尿意を感じ起きてしまう。就寝から起床までに2回以上の排尿がある。

【昼間頻尿】
就寝時に尿意を感じ起きることは無いが、昼間に頻繁に尿意を感じ8回以上トイレに行く。

【夜間頻尿+昼間頻尿】

就寝時にも昼間にも頻繁に尿意を感じる。就寝から起床までに2回以上、昼間に8回以上トイレに行く。

【心因性頻尿(神経性頻尿)】
身体には頻尿を引き起こす原因がなく、ストレスや自律神経の乱れといった精神的なトラブルが要因となって起こる頻尿。乗り物に乗った時、会議中、特定の人に会う時など、症状の出現にパターンがあることが多い。

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