薬局で買える頻尿に効くサプリメントの種類を検証

サプリメントとは、英語dietary supplement(栄養補助食品、健康補助食品)、またはnutritional supplement(栄養剤、栄養補給剤、栄養補助食品)などを日本語で言ったものです。

日本では、はっきりとした定義、位置付けについて議論が続いていますが、アメリカでは、「ハーブ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養成分を1種類以上含む栄養補給のための製品」と定義され、「薬」でも「食品」でもない「ニュートラスティカル(中間自然成分)」というカテゴリーに分類されています。

サプリメントの中には、頻尿対策に効果を発揮するものもあります。もしも症状が軽ければ、病院に行ったり薬を飲んだりする前に、サプリメントを試してみるのも良いかも知れません。

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ノコギリヤシの果実

頻尿対策に有効なサプリメントの一つは、ノコギリヤシの、主に果実に由来するものです。ノコギリヤシとは、北アメリカ原産の低木のヤシです。北アメリカのどこが原産地だったのかについては南部、南西部、南東部、東部など諸説あります。

長生きする植物であり、特にアメリカのフロリダ州には樹齢500~700年と推定される個体もあります。

細かく鋭い棘で覆われた葉柄(葉と茎をつないでいる小さな柄のような部分)、または、45cm~1mに広がる特徴的な葉がノコギリに似ている、ということから、この名が付けられました。「ノコギリパルメット」「ソウパルメット」とも呼ばれています。

ノコギリヤシの熟した果実は、実全体、あるいは、すりつぶして乾燥させて、またあるいは、エキスを抽出して、薬用に利用されています。流エキス剤、錠剤、カプセル、抽出液やお茶など様々な形で市販もされています。

ただし、ノコギリヤシの有効成分は非水溶性なので、お茶としては効果がない可能性が指摘されています。

とりわけ、伝統療法または民間療法として、頻尿の原因となる前立腺肥大症(良性前立腺過形成、BPH)、また、それに関連した泌尿器症状、慢性骨盤痛、膀胱障害、性欲減退、脱毛、ホルモンバランスの不均衡、前立腺癌などに対する治療薬として用いられています。

前立腺肥大症の原因と言われる男性ホルモン“ジヒドロテストステロン”が作られるのを抑える働きがあるからです。

民間療法としてだけでなく、専門機関での科学的な試験においても、前立腺肥大症やそれに関連する症状の治療に有効である可能性が示唆された事例があります。頻尿や残尿感、その他の排尿障害が軽減された、との報告もあります。

しかし、肥大した前立腺を小さくするなど前立腺肥大症そのものに対して、ノコギリヤシが有効であると見なす十分な科学的根拠は、現在の所、得られていない、と結論付けられています。

ちなみに、“ジヒドロテストステロン”は、AGA(進行性男性型脱毛症、薄毛・抜け毛)の原因としても知られています。

歴史的に見ると、ネイティブアメリカン(北米先住民)は昔から滋養強壮に資する薬草として使っていた可能性があり、少なくともフロリダのセミノール族が果実を薬用に用いていたことは確認されています。

中国でも、中国語名「棕櫚子」として、古くから泌尿器疾病の治療薬として利用されてきました。また、滋養強壮剤や利尿剤としても用いられてきました。

ヨーロッパの欧州連合(EU)諸国では、「医薬品登録に関する規制(欧州指令)」に対する2004年3月31日の「ハーブ(植物由来の生薬製剤)に関する定義の追加」で、医薬品に指定されました。

安全性については、経口で適切に摂取すれば、まれに軽度の副作用(胃腸障害など)が見られるにしても、各種の臨床試験においては安全性が確認されています。

一方、症状は緩和するものの前立腺肥大症の進行は止めないので、前立腺癌の進行を見逃す可能性があり、ドイツの薬用植物の評価委員会「コミッションE 」は、摂取と並行して定期的に医師の診断を受けるように勧めています。

なお、胎児・乳児の性器に異常をもたらす可能性が指摘されているため、妊娠中や授乳中は使用しません。

長命草に含まれているイソサミジン

頻尿対策に有効な他のサプリメントとしては、イソサミジンが挙げられます。イソサミジンは、ノコギリヤシと配合したサプリメントも市販されています。

イソサミジンとは、長命草(ちょうめいそう)というセリ科カワラボウフウ属の常緑多年草に含まれている成分です。

長命草は、サクナ、ボタンボウフウ(牡丹防風)とも呼ばれ、日本では関東地方より西の海岸沿いに自生します。「長命草」の名は、沖縄県で「1株食べると1日長生きする」と言われていたことによります。

ビタミン類、ミネラル類、ポリフェノール、カロテンなどを豊富に含んでいるため、抗酸化作用、整腸作用、疲労回復作用、消毒作用があり、古くから健康食材として重宝され、特に沖縄の伝統的な食文化で長寿の秘訣として代々受け継がれてきました。

そして、近年の研究で、長命草(特に屋久島産)に特殊な健康成分があることが分かり、「イソサミジン」と名付けられました。

この成分には、膀胱の過剰な収縮を和らげる作用があるため、過活動膀胱などによる頻尿の改善効果が注目されています。また、高い血管拡張作用があるため、血行不良、冷え性、むくみなどの改善効果、動脈硬化や高血圧の予防効果も期待されています。

かぼちゃの種、亜鉛、胎盤も有効!?

かぼちゃの種由来のサプリメントも、頻尿対策に有効です。特にペポカボチャ(ズッキーニなど)の種は、外殻が存在せず、そのままで利用できるので、日本かぼちゃや西洋かぼちゃの種に比べて多く食用や薬用に用いられています。

かぼちゃの種には、抗酸化作用、炎症抑制作用、女性ホルモン調整作用があるリグナン類が含まれており、頻尿などの排尿障害、前立腺肥大症、骨粗しょう症の予防・緩和に効果があります。

さらに、他の含有成分には、老化や病気の原因となる活性酸素の除去、血中コレステロール値の低下、新陳代謝の促進、体力の増強などの効果があります。

その他、頻尿に効くサプリメントとしては、亜鉛(ジヒドロテストステロンの生成抑制効果)、プラセンタ(胎児や芽を育てる人間・動物の胎盤や植物の胚)などがあります。

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