頻尿のトラブルに、こんな市販薬がある!

今日、多くの人が頻尿に苦しんでいます。しかし、病院に行くほど重症ではなかったり、思ったより費用が高額だったり、あるいは、時間が無い、恥ずかしい、などの理由で、病院を受診するのではなく、ドラッグストアなどで市販薬を買って何とかしたい、と考える人は多いです。

では、頻尿用の市販薬にはどんなものがあるのでしょうか?

スポンサードリンク


漢方薬が期待される理由

膀胱炎や前立腺肥大症など明確な病気が原因になっていたり、さらに重大な脳・脊髄・末梢神経の病気の存在を示す神経因性膀胱だったりするのでなければ、頻尿は、西洋医学ではなかなか異常とは認められません。

その点、漢方医学は、病気になっていなくても、病気に向かいつつある状態を「未病」と呼んで、治療の対象にしています。

そのため、身体の器官に明確な異常が無く、主に骨盤底筋群の緩みなどを原因とする頻尿に対する薬として、一般に、漢方薬に期待が向けられています。

漢方医学では、骨盤底筋群を初め、身体部位が衰えて生命エネルギーを蓄えられなくなった状態を「腎虚」と呼んでいます。

そして、生命エネルギーである「気」を蓄える心身の働きを「腎」と呼び、腎を補う薬を「補腎剤」と呼んでいます。ですから、頻尿用の漢方薬は、通常、補腎剤です。

「八味地黄丸」系の市販薬

代表的な補腎剤と言えば、八味地黄丸(はちみじおうがん)です。八味地黄丸は、8種類の生薬を配合して作られた漢方薬で、多くの市販薬の基礎になっています。

なお、八味地黄丸の効能には、頻尿改善と共に、排尿困難(おしっこの出が悪い)の改善も挙げられるため、矛盾しているのではないか、としばしば疑問を抱かれることがあります。

これは実は、八味地黄丸の働きが、おしっこの出を直接的に良くするのではなく、おしっこを出す機能を調整して、尿量を通常の状態に整える働きだからです。ですから、頻尿にも排尿困難にも効果があるのです。

クラシエ「リエイジEX錠」は、「八味地黄丸」系の市販薬の代表的な存在です。2012年10月18日木曜日に発売されたリエイジEX錠は、「疲れやすい人や手足が冷えやすい人の加齢による目のかすみ、下肢痛、腰痛、排尿トラブルといった複数の症状を幅広くフォローできる医薬品」であり、キャッチコピー「ひとつじゃない症状に」の通り、頻尿とそれに伴う様々な症状の両方への効果が期待出来ます。

クラシエグループからは、「八味地黄丸」系の市販薬として、その他に、“カンポウ専科「八味地黄丸シリーズ」”と銘打って、「クラシエ八味地黄丸A」と「ベルアベトン」という製品も出されています。

大鵬薬品工業「ハルンケア」も、よく知られた「八味地黄丸」系の市販薬です。八味地黄丸の8種類の生薬のエキスにエタノールを加えて澱粉等を分離除去し、その後エタノールを蒸発除去する、という独特の製法で作られています。

服用しやすい液剤とゼリー剤の2タイプが発売されています。キャッチコピーは「体力の低下、下半身の衰え、手足の冷えを伴う方の頻尿の症状の緩和に」で、特に軽い尿漏れに効果があります。

その他に補腎剤として知られる漢方薬として、八味地黄丸にさらに2種類の生薬を加えた「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」があります。「加味腎気丸(かみじんきがん)」とも呼ばれます。

牛車腎気丸は、八味地黄丸にさらに牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)という2種類の生薬を加えることによって、痛みに対する過敏性を抑えると同時に、膀胱の収縮力を弱めることなく膀胱の過敏性だけを改善することが出来る薬になっています。このため、特に高齢者の頻尿に適しています。

「清心蓮子飲」系の市販薬

「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」は、胃腸虚弱を改善する「四君子湯(しくんしとう)」をベースにして作られた、体力が虚弱な人向けの、頻尿などの排尿障害用の漢方薬です。

4種類の生薬からなる 四君子湯の3種類の生薬に6種類を加え、合計9種類の生薬から作られています。 八味地黄丸、牛車腎気丸よりも胃腸の弱い人に向いた薬です。

小林製薬「ユリナール」は、「清心蓮子飲」系の代表的な市販薬です。キャッチコピーは「夜間頻尿などの悩みに」「おしっこをためるなどの機能を改善」です。

9種類の生薬のうち、特に頻尿改善に関係のある「蓮肉(れんにく)」の品質にこだわり、上記キャッチコピー通りの効果を実現しています。

「五淋散」系の市販薬

「五淋散(ごりんさん)」は、11種類の生薬を配合して作られた漢方薬で、膀胱炎に起因する頻尿や残尿感、排尿痛、その他の尿トラブルに有効です。なぜなら、五淋散の11種類の生薬には「抗菌・抗炎症作用」「傷修復・血流改善作用」「利尿作用」があり、膀胱の炎症を抑え、尿量を増やして菌を押し流すからです。

小林製薬「ボーコレン」は、「五淋散」系の市販薬の代表的な存在です。キャッチコピーは「つらい排尿痛、残尿感に」で、膀胱炎になるのは圧倒的に女性であることから女性をターゲットとし、女性が手に取りやすいピンクのパッケージで、持ち運びやすいパウチタイプを採用しています。

「フラボキサート塩酸塩」系の市販薬

漢方薬以外の市販薬に目を向けると、「フラボキサート塩酸塩」という薬があります。膀胱の筋肉を緩めて容量を大きくし、その結果、尿意を抑えて頻尿を治療する、という薬です。

この薬について、イギリスの医薬品集「BNF」は、特記すべき副作用は少ないが効き目もさほどではない、と述べています。

処方薬としては昔から使われていた薬で、市販薬としては2008年に女性専用の頻尿・残尿感改善薬として初めて発売されました。それが、興和「レディガードコーワ」と摩耶堂製薬「ジンフリック」です。

鎮痛剤「ロキソニン」も使える!?

意外な所では、頭痛、生理痛を緩和する鎮痛剤「ロキソニン」に、頻尿抑制の効果があることが知られています。

ロキソニンには、プロスタグランジンという体内物質が作られるのを阻害して、腎臓の血流を低下させる作用があるのです。血流が落ちれば機能も低下して、尿の生産量が落ちます。

さらに、プロスタグランジンは神経に尿意を伝える物質でもあり、これを作られにくくすることで尿意を感じにくくする効果もある、という説もあります。このように、ロキソニンも、頻尿、多尿に有効な薬と見なすことが出来ます。

スポンサードリンク


頻尿の基礎知識
頻尿の原因・症状・対処法
男性の頻尿の原因・症状・対処法
女性の頻尿の原因・症状・対処法
残尿感の原因と解消法
頻尿で受診するなら
自分でできる頻尿対策
テレビで放送された頻尿情報