高齢者に多い頻尿。トイレが近い原因は加齢のせい?

頻尿は老若男女を問わず、誰にでも起こり得る症状ではありますが、圧倒的に高齢者に多く現れる症状です。高齢者に頻尿が起きやすいのには様々な理由があります。

人は加齢とともに身体の様々な機能が低下していきますが、膀胱も同様です。加齢によって、膀胱の弾力が低下したり、膀胱が収縮したりして、膀胱内に少量の尿しか溜めておくことが出来なくなってしまうのです。

また、骨盤の筋力が低下することで尿意を我慢することが難しくなり、必然的にトイレに行く回数が増えてしまいます。

また、高齢者は汗をかきにくいという点も頻尿の原因として挙げられます。高齢になると若い頃よりも運動量が減ってしまうため汗をかく量も減ります。また、高齢者は外気に対する感覚が鈍ることで、身体の反応も鈍くなってしまいます。

そのため暑くてもあまり汗をかくことがなくなります。こういったことから尿の量が増え、頻尿の症状が出ることもあります。

また、高齢者に多いのが夜間の頻尿です。通常、人が寝ている間は脳下垂体後葉からADHと呼ばれる利尿ホルモンが分泌されます。ADHの働きにより、寝ている間は身体の中で作られる尿の量が少なくなります。

ところが加齢に伴って、ADHの分泌が減少してしまうケースがあります。そうなると、就寝時も昼間と同じように尿が作られてしまい、夜中に何度もトイレに起きてしまうのです。

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更年期と頻尿の関係性

更年期障害と頻尿には意外な関係があります。更年期障害は加齢に伴いエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が減少することによって引き起こされます。エストロゲンの分泌が減ると、自律神経中枢に作用して自律神経失調症を引き起こしてしまうのです。

更年期障害の主な症状としては、ほてり、のぼせ、不定愁訴、疲労感、多汗などがありますが、頻尿の症状が現れることもあるのです。

なぜ、更年期障害になると頻尿が引き起こされるのか?エストロゲンには粘膜や皮膚の保水作用があり、エストロゲンの減少にともなって膀胱や尿路の粘膜の水分が奪われてしまいます。膀胱や尿路が乾燥することで委縮をしてしまい、頻尿の症状が現れることがあるのです。

また、エストロゲンの減少によって自律神経が乱れると、膀胱や尿道の収縮が促されてしまいます。そのため、膀胱内に少量の尿しか溜まっていない状態にもかかわらず、頻繁に尿意をもよおすこともあります。

更年期障害の症状が気になったり、日常生活に支障をきしたりするような場合は積極的に婦人科を受診しましょう。ホルモン補充療法などを受けることで、症状を軽減させることが出来ます。

骨盤臓器脱と頻尿の関係性

女性の場合は「骨盤臓器脱」が原因となり頻尿となるケースもあります。骨盤臓器脱とは、膀胱や子宮、直腸などといった骨盤にある臓器が少しずつ下がり、膣から体外に脱出しまう疾患です。

通常、膀胱や子宮、直腸などの臓器はじん帯や筋肉によって支えられているため、骨盤の外に出るようなことはありません。しかし、加齢や出産などによってじん帯や筋肉が緩むことで臓器が下がり、やがて骨盤の外に飛び出してしまうのです。

骨盤臓器脱によって膀胱が膣口から脱出してしまうと、尿道を支える筋肉が緩み、お腹に力が入った時などに尿漏れを起こすことがあります。

さらに膀胱の脱出が進むと、頻尿の症状が出たり残尿が多くなったりします。骨盤臓器脱の特徴としては、午前よりも午後の方が調子が悪いことや横になると症状が軽減することが挙げられます。

骨盤臓器脱は放置したからといって命にかかわることはありません。しかし、日常生活に支障をきたす可能性も多分にあるため、婦人科や泌尿器科を受診してみると良いでしょう。

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