頻尿と一口で言っても、一回の尿の量が多いか少ないかが重要!

頻尿といえば「トイレの回数が多い」「トイレが近い」などというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?それは正しい認識なのですが、他にも顕著な特徴として、1回あたりの排尿量が極端に少ないということが挙げられます。

これは、頻尿になってしまう主な原因が膀胱の中に少量の尿しか溜めることが出来ないということに由来します。

しかし、トイレに行く回数が多いにもかかわらず、1回の排尿量が多いというケースがあります。この場合は「多尿」という症状を疑うべきでしょう。多尿は文字通り、体内で作られる尿の量が通常よりも多い状態のことをいいます。

多尿は1日に作られる尿量が3000mlにもなります。一般的な成人が膀胱内に溜められる尿量は350~400mlですから、1日に8回程度はトイレに行くことになり、頻尿の定義にも当てはまるのです。

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多尿の症状と治療法について

一般的な成人は1日に800~1600ml程度の尿が作られます。つまり多尿は通常の倍以上もの尿が作られるということです。この原因は一体なんなのでしょうか?多尿は水分の過剰摂取によって引き起こされるというケースもあります。

この場合は、摂取する水分量を調整することでほとんどの場合、症状が治まります。しかし、多尿には何らかの疾患が潜んでいるケースが多々あります。

多尿の主な原因としては「尿崩症」という疾患が挙げられます。尿崩症には「腎性尿崩症」と「中枢性尿崩症」とがあり、症状が発生するメカニズムが異なります。

腎性尿崩症は、腎臓にある尿の中から電解質や水分など必要なものを再吸収して血液に戻し不要なものを体外に排出する「尿細管」という器官の異常により尿の量が多くなってしまう疾患です。

中枢性尿崩症は、体内の水分量をコントロールする抗利尿ホルモンの分泌が抑制されることで、尿の量が多くなってしまう疾患です。中枢性尿崩症の特徴的な症状として、口の中が乾きやすくなったり、冷たい水を好むようになったりすることが挙げられます。

多尿は泌尿器科を受診し、適切な治療を受けることで、症状を抑えることが出来ます。腎性尿崩症の治療は一般的に抗利尿薬による治療を行います。抗利尿薬は腎臓の尿細管に作用し、水分の再吸収を促すことで尿が大量に作られる症状を抑えます。

中枢性尿崩症の場合は通常、DDAVPという点鼻薬を使用します。DDAVPには抗利尿ホルモンと同じ働きをする薬剤です。飲み薬ではなく、鼻の中に液状の薬剤を噴霧するタイプの薬です。

尿崩症は薬剤による治療で症状を抑えることができます。尿の量が多いくらいたいした問題ではない、などと思わず普段から尿量が多いという人は積極的に泌尿器科を受診し、治療を受けるべきでしょう。

頻尿と多尿の違いについて

頻尿はほとんどの場合、なんらかの原因で膀胱内に尿を少量しか溜めておくことが出来ないためにトイレの回数が多くなります。多尿の場合は作られる尿の量が多いため、すぐに膀胱内の尿量が多くなり必然的にトイレの回数が多くなります。

多尿もトイレの回数が多いということで頻尿として考える医師もいますが、多尿と頻尿は根本的に異なるという認識の医師もいます。

多尿と頻尿はともにトイレの回数が多いという共通点はありますが、症状が現れる原因が異なりますし、治療法も異なります。いずれにしても原因を特定するには泌尿器科を受診する必要があります。

頻尿も多尿もトレイの回数が多いということ以外に何も不都合が無いように思うかもしれません。けれど、何らかの疾患にかかっている可能性がありますので、そのままにしておくのは良くありません。

生命にかかわる病気が隠れていることもありますので、まずは検査を受けるようにしましょう。

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