冷えが10代、20代の若い女性に起きる頻尿の主な原因の一つ

頻尿と言うと、中高年や高齢者に起こる症状、というイメージがありますが、実は若い世代にも決して少なくない症状です。今回は、特に10代、20代の若い女性に起きる頻尿に焦点を絞って、その原因や対策を考えます。

10代、20代の若い女性に起きる頻尿の主な原因の一つは、体の冷えです。元々男性よりも女性の方が冷え性になりやすいですが、それは、筋肉の量の違いなどに起因しています。

そして、とりわけ現代の生活では、夏のエアコンなどの冷房が身体をさらに冷やします。それも、自宅ならば自分の都合で自由に温度調節出来ますが、オフィスでは必ずしもそういうわけにはいかないこともあるでしょう。

冷えが原因の頻尿対策は、身体を温めることに尽きます。腰にブランケットを巻いたり腹巻をしたりして外から温めることも大切ですし、温かい飲み物を選んだりランチに温かいスープを加えて身体の中から温めるのも良いですね。

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“神経性頻尿”ってどんな頻尿?

ストレス、緊張、不安というメンタル的な要因も、若い女性に起きる頻尿の主な原因の一つです。この種の頻尿は、一般に、“神経性頻尿”と呼ばれています。

神経性頻尿になると、トイレのことが気になって、必要以上にトイレに行くようになる場合もあります。また、血行が悪くなって、冷えを生じ、そのせいで頻尿になる場合もあります。

神経性頻尿の治療のために病院に行く場合、通常の頻尿の場合に受診する泌尿器科だけではなく、メンタル面からのアプローチのために、心療内科での治療が必要とされることもあります。

女性は特に気を付けたい膀胱炎

10代、20代の方が経験する頻尿の主な原因の中でも、とりわけ女性に多いのが、膀胱炎です。女性の身体は、肛門や膣が尿道口に近い上に、尿道が短く、大腸菌などの細菌が膀胱まで侵入しやすい構造になっているため、細菌感染が起こりやすいのです。

膀胱炎を防ぐには、便秘にならないことが大切です。便秘になると、腸内に大腸菌が大量に繁殖するからです。そうなると、排便の時に大量の大腸菌が尿道口の近くに出てくることになります。

また、便秘の時のみならず、常に外陰部を清潔に保つようにし、排便後には、前から後ろに拭くように気を付けることも忘れてはならないことです。

若い世代の膀胱炎の主要な原因である過労を避けることも大切です。さらに、クランベリージュースが膀胱炎の予防に効果がある、との研究結果も発表されています。

クランベリージュースに多く含まれるキナ酸は体内で馬尿酸へと変わりますが、この馬尿酸は尿を、細菌が繁殖しやすいアルカリ性から、細菌の繁殖を抑える酸性に変える働きがあり、膀胱炎を予防してくれるからです。

また、膀胱炎を引き起こす菌(大腸菌など)が既に尿道内に入ってしまっている可能性もあるので、尿を我慢しないことも大切です。

なぜなら、尿を我慢してしまうと、既に尿道内に入ってしまっている菌が、さらに進んで膀胱内に侵入し繁殖してしまうからです。ですから、むしろ水分をしっかり摂り、尿を我慢しないで、尿と一緒に菌をきれいに外に出す方が良いです。

若くても他人事ではない“過活動膀胱”

年齢が高い方ほど罹りやすい、と言われてきた“過活動膀胱”も、最近では10代、20代の若い女性に起きる頻尿の原因として、注目を集めています。

過活動膀胱は、膀胱が過敏になり、自分の意に反して収縮してしまう病気です。言い換えると、膀胱が勝手に収縮してしまう機能障害、とも言えます。

命に関わる病気ではありませんが、罹ってしまうと、いつもトイレのことが気になるため、外出や旅行、人付き合い、活発な活動を控えがちになります。

トイレと共に生きるような人生を送ることになるかも知れず、“生き生きとした人生を妨げる代表的な病気”とも呼ばれています。

過活動膀胱については、特に女性の受診率の低さが際立っていて、男性が20%以上受診しているのに対して、女性の受診率は8%未満という調査結果もあります。

はっきりと分かりやすい病気ではないため、特に女性の場合、恥ずかしい、という気持ちが先に立って、誰にも相談できず受診できない、という方が多くおられます。

過活動膀胱の最も特徴的な症状は、尿意切迫感、つまり、漏れそうで我慢できないくらい強い尿意を突然催すことです。水が流れる音を聴くだけでトイレを連想して尿意切迫感に襲われる方もおられます。

尿意が突然過ぎてトイレが間に合わず、尿を漏らしてしまうこともあります。そういう状態が前触れも無く突然起きるのであれば、外に出ずに家に居たくなったり、人に会いたくなくなったりするのは、無理もありません。

過活動膀胱の治療方法

過活動膀胱の治療方法としては、症状がそれほど重くない段階に使われる方法として知られているのが、“膀胱訓練”です。

膀胱訓練とは、計画的におしっこを我慢してトイレに行く間隔を延ばし、膀胱に溜まる尿の量を増やして、トイレの回数を減らす方法です。

膀胱訓練の具体的な方法は、次の通りです。

1. 尿意を感じても、5分間我慢します。

2. 1週間から1ヶ月間上記1を行なったら、我慢する時間を増やして、尿意を感じても、10分間我慢します。

3. 1週間から1ヶ月間上記2を行なったら、我慢する時間を増やして、尿意を感じても、15分間我慢します。

4. これを繰り返しながら、我慢する時間を徐々に増やしていき、2~3時間我慢できるようになったら訓練終了です!


我慢する時には、肛門や尿道に力を入れて尿が漏れないようにすれば、骨盤底筋群という、尿道などを収縮させる筋肉群を引き締めて鍛えることにもなり、ヒップアップ、バストアップなど、嬉しい効果も期待出来ます。

ただし、細菌感染による膀胱炎などは、膀胱訓練によって却って悪化してしまうこともあるので、医師の指導の下で行なうと良いでしょう。

過活動膀胱の最も一般的な治療方法は、薬物療法です。最もよく使われる薬剤は抗コリン薬で、2006年4月に「デトルシトール」と「ベシケア」が新しく認可されました。

抗コリン薬は、膀胱の収縮を抑える、有効性が高い薬剤で、便秘、口渇、残尿などの副作用が知られていますが、副作用は少ない、と評価されています。その他、膀胱の蓄尿機能を高めるβ3刺激薬も使われます。

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