50代以上の男性と頻尿の関係

頻尿は高齢者に多い症状であると言われています。もちろん若年層にも頻尿の症状に悩んでいる人は大勢いるのですが、高齢者は疾患や身体機能の変化など、頻尿を引き起こす要因が非常に多いのです。

70~80歳代の高齢者の約30%が過活動膀胱であると言われています。なぜこれほどまでに多くの高齢者が頻尿なってしまうのでしょうか?

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動脈硬化による頻尿

高齢になるほど動脈硬化にかかりやすくなります。動脈硬化とは、動脈内にたまった中性脂肪やコレステロールが詰まったり硬化したりして、血管の柔軟性や弾力性が損なわれた状態をいいます。

動脈硬化になると血液の流れが悪くなってしまい、尿を作る腎臓への血流も減るため昼間は尿の生産量が落ちます。

しかし、夜になって横になると手足などに血流を送る必要がなくなり、その分の血液を腎臓に送ろうとします。その結果、夜の間に多量の尿が作られるようになり夜間頻尿の症状がでるのです。

また、動脈硬化によって膀胱の血流が悪くなると、C線維という神経線維が活性化します。C線維は膀胱内に尿が溜まると脳に尿意を伝える働きがありますが、この働きが活発になることで膀胱内に少量の尿しか溜まっていないにもかかわらず尿意をもよおす過活動膀胱の症状が出てしまうのです。

薬の副作用による頻尿

病気の治療のために服用している薬の副作用で頻尿の症状が出るケースもあります。

【心不全の治療薬による頻尿】
心不全は年齢に関係なく誰でもかかる可能性のある病気ですが、患者の多くは高齢者です。心不全は心臓のポンプの力が低下してしまい、全身に血液を送ることが出来なくなってしまう病気です。

心不全によって血流が悪くなると腎臓へ流れ込む血液の量も減ってしまい、尿の生産量が減ります。そのことで体内の水分量が大幅に増加して、ひどい浮腫みなどの症状が現れることがあります。

この症状を解消するために利用効果のある薬を服用することがあり、頻尿になってしまうケースがあるのです。

【高血圧の治療薬による頻尿】
高血圧は高齢者にとても多い疾患ですが、医師から処方される薬を適正に服用していればほとんどの場合で安定した血圧を保つことができます。しかし、高血圧の治療薬を服用すると頻尿の症状が出てしまうケースも少なくありません。

高血圧の薬には、血圧上昇の原因となっている血中の塩分を体外に排出するために尿を大量に生産する働きがあるのです。このためトイレに行く回数が増えてしまうのです。

【アルツハイマー病治療薬による頻尿】
アルツハイマー病は高齢者に多い病気で、患者のほとんどが60代以上であると言われています。アルツハイマー病の治療薬には短期的な記憶力を高めるアセチルコリンという成分が含まれているのですが、このアセチルコリンには膀胱を収縮させる働きがあるのです。人は膀胱が収縮すると尿意を感じるため、頻尿の症状が現れてしまうのです。

加齢によるホルモン量の変化に伴う頻尿

人間の身体は体内に常時、一定量の水分を保つためバソプレシンというホルモンが分泌されています。バソプレシンには尿の濃度を高めることで、体外に排出される水分を減少させる働きがあります。

バソプレシンは夜間に特に多く分泌されるため、就寝後に尿意を感じて起きることはあまりありません。

しかし、加齢とともにバソプレシンの分泌量が減ってしまい、夜間頻尿になってしまう人が多いようです。また、テストステロンという男性ホルモンの分泌も加齢とともに減少するのですが、テストステロンの減少は、バソプレシンも減少を促すということがわかっています。

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