加齢に伴い増加する前立腺肥大

前立腺は膀胱の下に位置する男性特有の臓器で、尿道を取り囲むようなかたちで存在しています。前立腺肥大とは、加齢に伴って前立腺の細胞数が増加することによって、前立腺が肥大化してしまった状態をいいます。前立腺肥大は高齢者に多い症状で、50代で30%、60代では50%、70代で80%、80代では90%という非常に高い確率で発現します。

前立腺が肥大した状態であっても特に自覚症状が無いという場合も多く、そういったケースでは治療をせず経過観察をするだけにとどめることも少なくありません。しかし、症状が進み肥大した前立腺が尿道を圧迫して頻尿や排尿障害を引き起こすようになると、治療が必要になります。

なお、前立腺肥大の患者の約25%は治療が推奨される状態であると言われています。

スポンサードリンク


前立腺肥大になりやすい人とは?

前立腺肥大には、高血圧や糖尿病、肥満、脂質異常などの疾患が関係していると言われています。これらの生活習慣病は前立腺肥大だけでなく、様々な合併症を引き起こす危険性が高いこともあり、服薬などによる治療や、生活習慣の改善などに努めることが大切です。

また、仕事の都合などであまり自由にトイレに行けない人なども前立腺肥大になるケースが多いようです。膀胱炎を併発する可能性もあるため、出来るだけトイレは我慢しないようにすることが大切です。

また、お酒を飲み過ぎたり、辛いものを日常的に食べたりしている人は前立腺肥大になりやすいようです。他にも、冷え性の人や便秘がちな人、水分の摂取が少ない人なども前立腺肥大になるリスクが高いと言われています。

前立腺肥大の症状について

前立腺肥大には第1期から3期までの症状があります。各期の症状の特徴については以下の通りです。

第1期(膀胱刺激期)
第1期は前立腺肥大の初期の状態です。症状も比較的軽く、排尿をしようとしてもすぐに出なかったり、トイレに行く回数が増えたり、尿の勢いが弱くなったりする程度がほとんどです。中には、尿道や下腹部に違和感をおぼえる人もいるようです。

また、夜間頻尿の症状が出る場合もあり、睡眠不足により日中の集中力が低下するなどの弊害が及ぶこともあります。しかし、第1期の段階で医療機関を受診する人はほとんどいないというのが現状です。

第2期(残尿期)
第2期になると、残尿の症状が現れるようになります。前立腺の肥大がより進行して尿道を圧迫するようになり、膀胱内の尿をすべて出し切ることが難しくなってしまうからです。

膀胱内の残尿が増えてくると結石が出来たり、尿路感染が引き起こされたりするケースもあるため放置するのは危険です。

場合によっては尿道が圧迫されて塞がってしまい、排尿をしようとしても尿が出なくなってしまう尿閉という症状に発展する場合もあります。尿閉を起こしてしまうと、尿道から専用の管を挿入して尿を排出する治療を受けなければいけません。

尿閉は、アルコールを過剰に摂取したとき、長時間椅子に腰かけたとき、身体が冷えたときなどに起こりやすいと言われています。

第3期(尿閉期)
第3期まで症状が進んでしまうと、肥大した前立腺によって尿道はほとんど塞がれ尿閉となり、自力で尿の排泄ができなくなってしまいます。尿閉の状態が長く続くと腎臓に悪影響が及びます。

腎臓で作られた尿が膀胱へと降りていかなくなると、水腎症という腎臓内に尿が溜まった状態になってしまい、腎不全を引き起こす可能性があります。腎不全は最悪の場合、死に至ることもあり大変危険な疾患です。第3期まで進展した前立腺肥大は早急な治療が必要となります。

スポンサードリンク


頻尿の基礎知識
頻尿の原因・症状・対処法
男性の頻尿の原因・症状・対処法
女性の頻尿の原因・症状・対処法
残尿感の原因と解消法
頻尿で受診するなら
自分でできる頻尿対策
テレビで放送された頻尿情報