尿路結石とは

尿路は腎臓と尿道を繋ぐ尿の通路であり、ここに結石が生じる疾患を尿路結石といいます。壮年の男性と閉経後の女性に多くみられる疾患で、患者数は年々増加傾向にあります。

結石は、肉類を食べた際に体内で増加するシュウ酸という成分によって生じると言われています。シュウ酸はカルシウムと結びついて体外に排出されるのですが、シュウ酸の量に対してカルシウムの量が少ないと十分に排出されず体内に残り尿中に溶け出します。
尿の中でシュウ酸とカルシウムが結合すると石のような塊となり結石が生じるのです。

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尿路結石の症状について

結石は腎臓で生じるのですが、腎臓内に留まっている間は痛みをなどの症状を感じることはあまりありません。結石が尿管に異動して尿管結石となると激しい痛みを感じるようになります。

結石が小さい場合は症状が出ることは少ないのですが、放置して大きくなると腰と肋骨の間に痛みが生じるようになります。痛みは早朝や夜間に発生するケースが多く、一度発生すると数時間痛みが持続します。

この激痛は、結石が尿管に詰まり尿の圧力が高まることでけいれんを起こし、神経が刺激されて発生すると言われています。結石が尿管を傷つけることで血尿が出ることもあります。

また、結石が膀胱の近くまで落ちてくると、膀胱を常に刺激することになるため、頻繁に尿意を感じるようになります。また、排尿をしてもスッキリせず残尿感を覚えることもあるようです。

尿路結石を治療せず長期間放置してしまうと、尿が腎臓へと逆流をしてしまい内部の圧力が高まって水腎症という腎臓が拡張した状態になることもあります。

さらに症状が進むと腎臓の組織が損傷してしまい、腎機能の低下をまねいたり、腰痛などの症状が出たりすることがあります。

尿路結石の治療

尿路結石の治療方針は、石の大きさによって異なります。

<5~6mm以下の場合>
この程度の大きさであれば尿と一緒に排出されるケースも多く、内服薬による治療が主流となります。激しい痛みがある場合は、体外衝撃波結石破砕術という体外から衝撃波を結石めがけて照射して小さく砕き体外に排出させる治療法が用いられることもあります。

<7~8mm以上の場合>
この大きさになると尿と一緒に排出される可能性が低いため、主に体外衝撃波結石破砕術による治療が行われます。結石が尿管を塞いでいる状態が長く続くと腎機能の低下を招くことがあり注意が必要です。

<15~20mm以上の場合>
ここまで結石が大きくなってしまうと、経尿道的尿管結石破砕術という内視鏡を用いて衝撃波やレーザーを直接結石に照射することで砕き、体外に排出させる治療が推奨されます。

1回だけでは完全に結石を排出させることは難しく、複数回の治療が必要となります。

尿路結石の予防法

尿路結石の予防には食生活の改善と運動が効果的であると言われています。動物性のたんぱく質はシュウ酸を増やす働きがあるため、過剰に摂取するのは良くありません。

またホウレン草やタケノコにもシュウ酸が多く含まれていますが、ゆでることでシュウ酸が水に溶けだしますので、調理法を工夫するとよいでしょう。

ビタミンCにもシュウ酸が多く含まれていますが、人の身体に必要な成分であるため、取り過ぎない程度に摂取することが大切です。また、牛乳や乳製品に多く含まれるカルシウムはシュウ酸と結びつき便として排出されるため、尿路結石の予防に効果的です。

また、適度な運動は尿路結石の予防に効果的です。軽めの運動をすることで結石が砕けて、尿と一緒に排出されやすくなるからです。普段から身体を動かすことを意識するとよいでしょう。

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